フォークランド紛争、アルゼンチンを支持したい

 フォークランド諸島(マルビナス諸島)の帰属を巡るイギリスとアルゼンチンの対立。先月末の記事。
『展開力欠く英 アルゼンチン強気
【ロンドン=木村正人】南大西洋フォークランド諸島にアルゼンチンが侵攻し、実効支配する英国が奪回したフォークランド紛争の勃発から来月2日で30年。最近、アルゼンチンが同諸島に寄港した船舶の入港を拒否するなど圧力を強めている。金融危機による財政難で英国の前方展開力に空白が生じたのに対し、南米では資源需要や新興国の台頭により海外領土を維持する英国への反発が強まっていることが背景にある。
 英政府は2月、フォークランド諸島に最新鋭のミサイル駆逐艦を派遣。空軍で救助ヘリの副操縦士を務めるウィリアム王子も同諸島で任務に当たった。
 これに対し、アルゼンチン政府は「英国の植民地主義は人間の恥」と反発し、同諸島に寄港した船舶がアルゼンチンの港に入るのを拒否。さらに国内大企業の幹部に英国からの輸入を止めるよう求めたほか、同諸島周辺での石油開発に関与する企業に対し法的手段や制裁措置を取る考えを表明するなど、強硬姿勢をエスカレートさせている。
 英国領のフォークランド諸島には軍事と外交以外の自治権がある。地元メディア、ペンギン・ニューズのリサ・ワトソン編集長(42)は「アルゼンチンが侵略してきたとき、私は12歳。今でもトラウマになっている」と語る。
 同諸島周辺の海産物は豊富で、最近では海底油田の試掘権収入が富をもたらす。紛争時約1600人だった人口も今は3千人余。「アルゼンチン系島民は多くても5家族」(同編集長)という。
 ロジャー・エドワーズ立法議会議員(65)は「われわれは180年間も住んでおり、孫で9世代目。島民のアイデンティティーは1番目にフォークランド、2番目に英国。数年前の世論調査では99%が英国領にとどまることを支持している」と語る。
 こうした中、2008年の金融危機で国防費削減を強いられた英国では、戦闘機を搭載できる空母が退役、19年に新たな空母が配備されるまで前方展開力を欠いているのが現状だ。マイケル・ジャクソン元英陸軍参謀長は英紙に「今、フォークランドが侵略されても奪回できない」と嘆く。防空能力を高めるため、英軍は戦闘機ユーロファイター4機を常駐させ、最新鋭ミサイル駆逐艦を配備して万全を期す。
 一方、アルゼンチン空軍機は老朽化しており、軍事専門出版社IHSジェーンズのロバート・マンクス氏は「同国には侵略の意思も能力もない」と分析する。
 それでもアルゼンチンが強気に出る背景には、南米で反米感情が高まるのを恐れるオバマ米政権が、英国の肩を持たず双方に「合意による解決」を求めているうえ、中国がアルゼンチンの領有権を支持していることなどがある。
 同諸島周辺では豊富な石油埋蔵量が確認され、フォークランド自治政府の認可を受けた複数の英企業などが試掘を開始している。
 新興国の台頭により、海底資源が豊かな各海域では領有権争いが顕在化しており、米海軍大のジェームズ・ホームズ准教授は「(南・東シナ海で領有問題を抱える)中国がフォークランド紛争を研究している」とも指摘している。
 1982年4月2日、アルゼンチン軍事政権がフォークランド諸島に侵攻、1833年以来、同諸島を実効支配する英国と紛争が勃発。サッチャー英政権(当時)は空母2隻を主力とする部隊を派遣し、6月14日にアルゼンチンが降伏。死者約900人、負傷者約1800人を出した。両国は2009年、国連に同諸島周辺の領有権を申請したが、いずれも凍結されている。(産経新聞 3月31日)』(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120331-00000097-san-int
 島の帰属を巡る争いと聞けば、日本人としては感心を持たざるを得ない。日本は、竹島尖閣北方領土など島の帰属を巡って問題を抱えているからだ。
 1982年のフォークランド紛争では、日本はイギリス支持を表明していた。しかし、それは正しい判断だったろうか?
 その当時、アルゼンチンは日本を恩知らずだと非難していた。日本の何が恩知らずだったのか?
 アルゼンチンは日露戦争の時、日本のために軍艦2隻を売ってくれた経緯がある。また、第二次世界大戦においても、南米諸国が日本に宣戦布告しアメリカが対日参戦を迫る中、参戦を渋り1945年になるまで対日参戦しなかったという(http://8202.teacup.com/atchan/bbs/227)。
 そうした話を聞くと、国家の信義として、一度はアルゼンチンを支持しなければならないという気がする。日本は信義に厚い国であって欲しいのだ。打算ばかりの薄っぺらい国じゃ、つまらんじゃないか。
 イギリスの影響力は大きい。腐っても世界の大国だし、日露戦争の時は助けてくれた。日英同盟もあった。尊敬すべき偉大な国家だと思う。
 しかしながら、第二次世界大戦において、イギリス首相チャーチルは、自国の防衛のため、日本をダシに使った。アメリカを戦争に引きづり込むため、ルーズベルトと共同謀議をして日米戦争の筋書きを描いた。そうした経緯を思い返せば、少し仕返しをしたい気もするのだ。
 なので、この件に関して、再び紛争が起こったら、私としてはアルゼンチンを支持したいと思う。



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