リトビネンコ事件、英、ロシアによる暗殺と結論



『2006年にロンドンで起きた元ロシア情報機関員リトビネンコ氏殺害事件で、死因を調べるための予備審問が13日、ロンドンで開かれ、ロシア政府が殺害に関与していたことを示す英政府の内部文書の存在が明らかにされた。英メディアが報じた。ロシア政府はこれまで関与を否定している。
 一方、リトビネンコ氏の妻の弁護士は、同氏が英秘密情報局(MI6)とスペインの情報機関のスパイとして活動していたことを明らかにした。
 リトビネンコ氏はロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元中佐で、プーチン政権を批判し00年に英国に亡命した。06年に死亡。体内から致死性の放射性物質ポロニウムが検出され、英検察当局は旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のアンドレイ・ルゴボイ氏を容疑者と断定したが、ロシアは身柄引き渡しを拒否している。(2012.12.14 msn産経ニュース)』(http://sankei.jp.msn.com/world/news/121214/erp12121414490001-n1.htm
 この事件、以前からロシアによる暗殺事件とされており、特に新しい情報は無いが、リトビネンコ事件は、冷戦終結後も各国による鮮烈なスパイ戦が行われていることを気付かせてくれた事件であるので、取り上げてみた。
 この事件には謎がある。リトビネンコは、致死量のポロニウムをルゴボイに飲まされて死に至ったが、ロシアは何故、暗殺にポロニウムを使ったのだろう?
 ポロニウムは、毒物としては露見しやすいものだ。そして即効性は無く徐々に死に至らしめる遅行性の毒物だ。だが、解毒方法は無く、致死量のポロニウムが体内で拡散してしまった後では、助ける方法がない。
 ロシアの高度な暗殺技術を使えば、バイオ系の毒性生体分子など発見されにくい毒物を使い、病死に見せかけてリトビネンコを殺害することもできた筈だ。なのに、何故そうしなかった?
 リトビネンコはロシア情報機関の中佐だったが、英国諜報機関と関わり、反プーチンの活動をしていた。この暗殺指示には、KGB出身のプーチン自身も関わっていたはずだ。ポロニウムを使う事は、プーチンの趣味なのだろうか?
 考えられる一つの理由。恐らくリトビネンコは、わざと暗殺だと分かるようにして殺されたのだろう。しかも、助かる方法が無いのに、ゆっくり死に至るという残酷な方法によって。かつてのKGB流に言うなら「スパイに死を(Смерть шпионам)」というやつだ。見せしめだ。
 ロシアから見れば、リトビネンコは英国諜報機関MI6と関係した裏切り者だ。裏切り者がどうなるか、それは、はっきり世界に示さなければならない。静かに消えるだけでは不十分だったのだろう。
 怖い話だが、現実に起こっている事だ。スパイ戦は映画の中だけの話ではない。防諜体制がボロボロの日本は、スパイ対策を、本気でしなければならない事は、言うまでも無い。

 



核武装マグカップ
核武装C
核武装C

1,295円



<ロシア闇の戦争    単行本>



<日本もスパイ対策、国としてしっかりしろ!、クリック宜しく。 m(_ _)m>

人気ブログランキングへ



(リンク)
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4895.html