日本は核武装すべき



 石原慎太郎櫻井よしこ、両氏の対談を紹介したい。
反日や領土問題を始め中国の脅威が目前に迫っている。いま、日本は中国に対しどう臨むべきなのか、石原慎太郎氏と櫻井よしこ氏が、語り合った。
 * * *
櫻井:中国の存在が現実の脅威として迫る中で、国を守るためには物理的な「力」が必要です。海軍力を中心に軍事力を増強するのはもちろんのこと、私は核保有の議論もタブー視すべきではないと思っています。
石原:佐藤栄作沖縄返還に乗り出して、非核三原則を論じた。ところがその一方で、ジョンソン大統領時代に、日本も核を保有したいからノウハウを渡してくれと言って断わられているんです。ドイツにも一緒に核を配備しようと交渉を持ちかけている。この二枚舌はしたたかだと思いますね。
櫻井:私は安保改定を断行した兄の岸信介を高く評価していますが、彼も非核二原則で、日本への核の持ち込みを認める立場でした。
石原:当たり前の話なんですよ。沖縄返還交渉をしていた頃、僕は日本の政治家として初めてNORADノースアメリカン・エアディフェンス=北米航空宇宙防衛司令部)とSAC(ストラテジック・エア・コマンド=戦略空軍)を視察したんです。その時、NORADの司令官は、ソ連のミサイルが飛んできたら途中で撃ち落とす。しかし、その警備体制は名前の通りノース・アメリカだけが対象だと言いました。「じゃあ、日本はどうなるんだ?」と僕が聞いたら、日本は遠すぎるしソ連に近すぎる。我々がカバーできるわけがないじゃないかと。それで「なぜ日本は自分で核を持たないのか」と言うんです。もっともな話です。
櫻井:それがアメリカの「国家の論理」ですよね。日米安保は必要ですが、頼りきってはいけない。日本は、自らを守る力を身につけなくてはなりません。
石原:日本は核についてちょっと何か言うと「核武装論者だ」と叩かれる。でも、最低限、核保有のシミュレーションはやるべきだと思う。
櫻井:実際に持つかはともかく、「議論」はすべきだと思います。日本人が真剣にその可能性を考えているということを、アメリカにも中国にも見せつければいいんです。
石原:オバマなんて、核なき世界と言ってノーベル平和賞をもらったけど、その2か月後には新しい核兵器のシミュレーションを始めているじゃないですか。日本もやったらいいんです。日本はずっとアメリカの“妾”だったけれども、肝心の旦那がだんだん左前になってきた。だからアメリカは、日本にもっと独り立ちしてもらいたいはずなんだ。ところがアメリカはけしからんことに、一方では日本には強力な武器は持たせようとしない。
櫻井:F-22ラプターが好例ですね。日本側が老朽化したF4戦闘機の後継として希望していたのに、アメリカは日本には輸出しなかった。
石原:F-22のステルス塗料は日本製で、他の軍用機のコクピットも日本製の部品が多いですよ。それを逆手にとって、中曽根(康弘)さんの時代に次期支援戦闘機を自前で作ると言ったら、アメリカに潰された。
櫻井:アメリカは日本に対して、本音では信用していないように見えます。
石原:していませんね。
櫻井:10月27日に早稲田大学の大隈講堂で、アーミテージ元米国務副長官とハーバード大学ジョセフ・ナイ教授が学生を前に討論して、その内容が日本経済新聞に掲載されました。ナイ氏は慰安婦の強制連行に関して、河野談話の否定をしないことが大事だと語り、アーミテージ氏も尖閣諸島をめぐる問題で「火に油を注ぐようなことはしないことだ」と日本に警告しています。両氏はさらに首相の靖国神社参拝についても、別のところに新たな追悼施設を作ればいいと述べました。知日派と称される彼らでさえ、歴史観や国家観では日本よりも中国に寄っている。こうしたアメリカのインテリ層は実は多いんです。
石原:彼らはカネで洗脳されているという面も大きいでしょう。シナは、アメリカで莫大なカネを使ってロビー活動を行なっていますからね。
櫻井:日本には高い技術力があります。仮に自衛隊尖閣諸島をめぐって中国と戦っても勝てるでしょう。だからこそ、アメリカに頼りっきりになるのではなく自力で国土と国民を守る覚悟が必要です。(2012.12.12 NEWSポストセブン)』(http://www.news-postseven.com/archives/20121212_159088.html
 アメリカの核の傘は無い、アメリカは日本を信用していない、アメリカは中国寄りでもある、このように考える石原慎太郎櫻井よしこ、両氏の認識に、基本的に賛成である。
 だから日本を守るためには、今すぐ核武装が必要なのである。そして、米中取引の駒にされないためにも、日本が軍事的にアメリカに頼らない仕組みを早く作るべきだ。
 一般的な日本人の思考は、冷戦ボケしている。東西冷戦で世界が2つに割れていた時代、日本は西側の一員としてアメリカを支えていればよかった。独自外交をする必要は殆ど無く、ただ、アメリカの機嫌を取り、アメリカの言う事を聞くことだけが、日本外交の基本だった。
 だがそんな時代は、もう20年以上も前に終わっている。冷戦が集結して20年以上、日本が核を持たず、独自のスタンスでの自主的外交防衛政策を行わなかった結果、日本の国際的地位は著しく下がった。一刻も早い日本の核武装化が望まれる。
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