敵基地攻撃能力を持て
先日、安倍首相が敵基地攻撃に関し「自衛の範囲内」と答弁した件について。
『安倍首相は１２日に行われた衆院予算委員会の集中審議で、北朝鮮の弾道ミサイルに対処するための「敵基地攻撃能力」について、「今後国際情勢は変化していくので、国民の生命と財産を守るために何をすべきかという観点からは、さまざまな検討を行っていくべきだ」と述べ、検討の可能性に言及した。ただ、「他に手段がないと認められる限り、憲法が認める自衛の範囲内に含まれる。一方、現実の自衛隊の装備としては保有は考えていない」とも指摘し、従来の政府見解は変えなかった。
また、首相は、アルジェリアの人質事件で死亡した１０人の日本人に対する犯罪被害者給付金について、「犯罪被害者の経済的支援は極めて重要な課題だ。法形式をどうするかなど前向きに検討していきたい」と述べた。犯罪被害者給付金支給法は、国内での犯罪に巻き込まれた被害者に支給対象を限定しており、対象拡大に向けた検討の必要性を強調したものだ。（2013年2月12日 読売新聞）』（http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1360680978/）
この件について既にお伝えしているが（http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20130212/1360683284）、その後、自民党の石破氏もこれに絡む発言している。
『自民党の石破幹事長は東京都内で講演し、北朝鮮が核実験を行ったと発表したことに関連して、自衛隊が自衛のために敵の基地などを攻撃する能力は、憲法上認められているとしたうえで、どのような場合に認められるのか検討すべきだという考えを示しました。
この中で、石破幹事長は、北朝鮮が核実験を行ったと発表したことに関連して、「北朝鮮のミサイル製造はやめなければならないが、不幸にして完成する可能性もある。その際、仮に北朝鮮が『日本にミサイルを撃つ』と宣言し、発射台にミサイルが立てられて、燃料が注入され始めれば、日本に対する攻撃に着手したと評価することができる。自衛権が発動できて反撃できるのは、着手をしたときだという考え方になっている」と述べました。
そのうえで石破氏は、自衛隊が自衛のために敵の基地などを攻撃する能力、「敵基地攻撃能力」について、「憲法上は許されるというのが日本の考え方であり、どんな場合なら認められるのか、考え方を整理しなければならない」と述べ、どのような場合に認められるのか検討すべきだという考えを示しました。（2月13日 NHKNEWSWEB）』（http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130213/k10015499281000.html）
マスコミが敵基地攻撃能力に関し、冷静に伝える（感情的に批判せずにという意味）のは良いのだが、伝え方について、疑問に感じる点がある。
それは、マスコミが「敵基地攻撃能力」と言う時、その言葉のみ報じて、「敵基地攻撃能力」の中身を具体的に説明しない事である。少しは説明しているのかもしれないが、少なくともテレビなどで詳しく解説している所を見た事が無い。その為、国民の多くは、憲法論議のように抽象的な議論をしているように受け取っており、重要な点が伝わっていないのではないかと思うのである。
これは、左翼マスコミが意図的にやっている事と思う。敵基地攻撃能力について国民の理解が深まると、自衛隊が、他国と互角に戦えない組織だと暴露されてしまうからである。それがバレると、「自衛隊は他国の脅威になる」という左翼の自衛隊批判の根拠が無くなるのだ。
自衛隊には敵基地攻撃能力が無い。
敵基地攻撃能力とは、簡単に言うと長距離攻撃力である。例えば、敵国まで届くミサイル、敵国まで飛べる攻撃機や爆撃機。そうした物が自衛隊には全く無い。弾道ミサイル、巡航ミサイル、長距離爆撃機、日本にはそれらが無い。例えば、今、韓国と戦争をしても、日本から韓国に届くミサイルが一発もない。それに対して、韓国は、日本に届く弾道ミサイルと巡航ミサイル、しっかり持っているのである（http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20121111/1352612112）。
こうした状態では、日本は舐められる一方である。敵基地攻撃能力を持たない事で、日本がどれだけ侮られているか。想像すれば直ぐに分かる。領空侵犯しようが、どんな酷い事をしようが、日本から本土攻撃を受ける可能性は絶対に無いのである。可能性としてゼロなのだ。竹島や尖閣で局地戦が発生しようが、韓国本土や中国本土は絶対に安心なのである。安心だと言う事は、日本に対する挑発戦略を検討する時、相手方は、かなり大胆な挑発行為までチャレンジしてみる事が出来るという事だ。
日本がまともな国として生きて行く為には、敵基地攻撃能力、絶対に持つ必要がある。勿論、核兵器も含めて。
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