冥王星2015とヤマトと敗戦


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 米無人探査機ニューホライズンズが14日午後、冥王星に最接近する。
『米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニューホライズンズ」が14日、冥王星に最接近する。探査機の冥王星への接近は史上初。冥王星は、地球から数十億キロ離れている上、月よりも小さく、大型望遠鏡で観測しても表面の明暗がぼんやり分かる程度だけに、初めて間近に見る未知の天体の素顔に期待が高まっている。
 冥王星は直径約2380キロ。1930年に発見され、長く太陽系の9番目の惑星とされてきたが、太陽系内に同程度の大きさの天体が複数見つかったため、2006年に「準惑星」に位置付けられた。表面温度は推定氷点下233度。窒素や一酸化炭素、メタンが凍っているとされる。衛星は5個確認されており、このうち最大のカロンは直径約1200キロと、冥王星の半分の大きさがある。
 ニューホライズンズは06年1月、米フロリダ州の空軍基地から打ち上げられた。9年半かけて、地球から約48億キロ離れた目的地にたどり着く。小型グランドピアノ程度の大きさで、直径約2メートルのアンテナがついている。高解像度の望遠カメラや、大気の組成や表面の構造、温度などを調べるための機器を搭載している。
 約540万キロの距離からニューホライズンズが撮影した冥王星の画像には、地表に「クジラの尾」と呼ばれる暗い部分が写っていた。
 冥王星への最接近は日本時間14日午後8時50分ごろ。秒速14キロの猛スピードで、上空1万2500キロを通り抜ける予定だ。国立天文台渡部潤一教授(惑星科学)は「予想がつかない画像が出てくるのではないか。冥王星の観測を通じ、惑星の成り立ちのプロセスを調べることができる」と期待を寄せる。
 ニューホライズンズは冥王星の観測を終えた後、無数の小さな天体が集まった「エッジワース・カイパーベルト」と呼ばれる太陽系外縁部の天体を探査する予定。(2015年07月11日 毎日新聞)』(http://mainichi.jp/select/news/20150712k0000m040030000c.html
 冥王星といえば、ガミラス帝国の最前線基地が置かれていた・・・。


 ・・・という話についてこられる人はどのくらいいるだろう。宇宙戦艦ヤマトの話。
 ガミラス帝国は冥王星から遊星爆弾による地球攻撃を行っていたのだ。
 沖田艦長率いる最期の地球艦隊は、冥王星沖海戦で敗れた。が、冥王星沖海戦の真の目的はイスカンダルから波動エンジンの情報を得るための陽動作戦だった。
 というのが宇宙戦艦ヤマトの冒頭の話。宇宙戦艦ヤマトは最近リメイクされたけど(宇宙戦艦ヤマト2199)、冒頭部分は、ほぼ同じように描かれていた。
 そして波動エンジンを装備し完成した宇宙戦艦ヤマトは、木星の浮遊大陸を波動砲で吹き飛ばし、更に冥王星にあるガミラスの前線基地を叩く。これにより遊星爆弾の攻撃を阻止し、地球滅亡までの時間を稼いでイスカンダルを目指すのだ。
 最初に宇宙戦艦ヤマトが放送されたのが1974年。今から41年前。当時は大東亜戦争が終わって29年目。思えば、よくあんな作品が作れたものだ。
 ガミラス帝国は、ドイツ軍風に描かれているから分かりにくいが、宇宙戦艦ヤマトの物語が戦艦大和の沖縄特攻作戦のオマージュだとすれば、ガミラス帝国は勿論、アメリカと理解しなければならない。
 そう見ると、宇宙戦艦ヤマトに於ける冥王星マリアナ諸島であり、遊星爆弾はB29だと分かる。荒れ果てた地球は焦土となった日本であり、滅びかけている。そこに宇宙戦艦ヤマトが登場し、ガミラス帝国=アメリカを破壊する・・・そういう妄想イメージがヤマトの物語に隠されていた。


 ヤマトが放送された1974年は、ベトナムからアメリカ軍が撤退した年の翌年だ(そして1975年、サイゴン陥落)。
 ベトナム戦争をアジア解放を目指した大東亜戦争の延長戦と見做したとき(http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20131013/1381676899)、正にその勝利を記念する象徴的意義を持つ作品が宇宙戦艦ヤマトであると言えるかも知れない。
 それ故に敗戦を知っている当時の日本人、それから敗戦は知らないが学生運動に明け暮れ60年代反米闘争に敗れた青年たちが、特別な思いで宇宙戦艦ヤマトに熱狂した理由は良く分かる。つまり隠された反米ストーリーが、アメリカに屈服させられた日本人を慰撫したのである(リメイク版のヤマトが盛り上がらなかったのは、現代の日本人が、そうした時代背景を共有しなくなったからだし、リメイク版ヤマトでは反米を感じさせる毒気が抜かれているのだ)。
 だが2015年。現在・・・。
 日本はアメリカに敗れたままで居る。
 日本の無人探査機ではなく、アメリカの無人探査機が冥王星に近付きつつあるのも象徴的だ。宇宙覇権はアメリカに完全に掌握されている。
 日本は憲法9条に縛られたまま、核も無くアメリカ軍の駐留を許している。そして半独立状態で属国状態の日本は、TPPにまで飲み込まれようとしている(http://wjf-project.info/blog-entry-798.html)。敗戦状態は益々固定化される。
 戦後70年、日本は、未だアメリカに敗れたままなのだ。 





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