米中プロレス時代?


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 対北安保理決議で「重要な進展あった」と米中外相が述べた。
北朝鮮が強行した核実験と長距離弾道ミサイル発射に対する国連安全保障理事会の制裁決議案を巡り、米国のケリー国務長官と中国の王毅外相は23日、ワシントンで行った会談後に記者会見し、「重要な進展があった」と明らかにした。
 近く安保理で制裁決議案が採択されるとの見通しを示した。
 ケリー氏は決議案について詳細は明かさなかったが、「決議が採択されれば、過去のものより(制裁内容が)強力であることは疑いない」と言及。決議案採択の時期は「双方とも、すぐに進めることができると願っている」と述べた。
 王氏は「我々は共に北朝鮮の核ミサイル計画を受け入れないし、北朝鮮を核保有国としても認めない」と語り、決議案が採択されれば、「北朝鮮の核ミサイル計画のさらなる進展を効果的に抑えることができる」と自信を見せた。(2016年02月24日 YOMIURI ONLINE)』(http://www.yomiuri.co.jp/world/20160224-OYT1T50065.html
 その一方、南シナ海に於いては、中国が重要な軍事的前進を示した!


 米政府筋によると、中国は、地対空ミサイルを配備した西沙諸島の島に戦闘機も派遣したそうだ。
『複数の米政府筋は23日、中国が、今月地対空ミサイルを配備した南シナ海パラセル諸島西沙諸島)のウッディー島永興島)に戦闘機を派遣したと指摘した。
 これに先立ち、米FOXニュースが米政府高官の発言として、中国が南シナ海に戦闘機を派遣したと伝えていた。
 パラセル諸島は中国が実効支配し、台湾、ベトナムと領有権を争っている。米政府筋の1人は、中国は同島に定期的に戦闘機を派遣していると指摘した。
 FOXニュースは、米情報機関が同島でこの数日間に中国の戦闘機「J11」と「JH─7」を確認したとしている。(2016年2月24日 朝日新聞デジタル)』(http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN0VW2PG.html
 米中は裏で何話し合ってんの?


 泥棒猫のように振舞う中国に対し、アメリカは何も言って無いようだ。恐らく黙認しているのだろう。それにしても、中国のやり方は早急で大胆過ぎる。アメリカとの間に何らかの事前了解が無いと、幾ら無法国家中国とは言え、いきなりミサイル配備や戦闘機派遣まではしないと思うのだが?
 少なくとも、ここまで中国が、確固とした意思の下で的確に軍事的進出を続けられるということは、中国には、ある程度、米国の出方が正確に読めているということだ。この程度ではアメリカは何もしないと、理解しているのだ。
 よって私は、中国とアメリカの政府間には、南シナ海について既に何らかの秘密合意があると見る。そうでもなければ、こんなギャンブル的なことは中国も出来ないよ。因みに、米中間には、日本を核武装させないことで見解が一致しており、密約があると言われているのだ(米中密約   〜日本だけは核武装、自主防衛させない〜)。
 歴史を見れば、どんな些細な軍事的決断も、一歩間違えれば、外交関係を悪くし、エスカレーションして最悪の結果に至ることがある事実を知れる(独ソ戦勃発と南部仏印進駐)。もしも中国が何も考えず軍を進出させているとしたら、相当神経が図太いギャンブラーだということになるが、中国指導部はもっと慎重で狡賢い。従って、中国がこんなことをしている以上、私はアメリカとの間に裏取引が絶対あって、合意の上やっていると推測する。
 だって、この極東の状況は、実のところ米中どっちにも都合が良いのだ。


 米国から遥かに離れた極東の島で緊張が幾ら高まろうが、米国国務省あたりの連中は何も思わない。イライラしているのは、極東の軍事的重要性が分かる在日米軍の関係者くらいだろう(南シナ海を戦略原潜のための「聖域」にしたい中国)。大半の米国人にとって、アジアの軍事情勢などどうでもよい(米国で勃興する日中武力衝突「無視」論を憂う 「尖閣=厄介モノ」に関わると戦争に巻き込まれかねないって…)。
 だから、目先の国益に寄与すると思うなら、相手が中国だろうが、北朝鮮だろうが裏取引するのが、今の米国指導層である。「ウィン・ウィンの関係だし、問題無いよね?」・・・と。
 アジアで軍事的緊張が増すと、その結果、アメリカは韓国や日本に色々な要求が出来る立場になる。例えば、守ってやる代わりに、ミサイル防衛に金出せと強請れる。既に日本は一兆五千億円以上、米国の進めるミサイル防衛計画に金をつぎ込んでいる(ミサイル防衛費1.5倍超 政府想定超え累計1兆5800億円)。
 最近では、フィリピンやベトナムも、中国を警戒してアメリカに頼るようになった。だから、南シナ海の中国の軍事的膨張は、アメリカの国益に大きく寄与している。
 結局、今の緊張状態は、アメリカにとって、そして領土を拡大できる中国にとっても、どちらにも都合が良いのだ。米中による世界分割時代は始まっていると見るべきだ(「太平洋2分割支配」を提案した中国軍幹部)。
 恐らく、それが王毅やケリーの言う「重要な進展があった」ことの本当の内容なのだろう。

 
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