ファルコン9成功の軍事的意味


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 宇宙船を打ち上げた米スペースX社のロケットが、洋上着陸に成功した。
『米スペースXは八日、国際宇宙ステーションに取り付け、風船のように膨らんで居住空間となるモジュール「BEAM」を搭載したドラゴン宇宙船を、米フロリダ州から打ち上げた。打ち上げに使ったファルコン9ロケットの一段目の機体は、上空で分離後、大西洋上の無人船の上に着陸させることに成功した。
 BEAMは、別の宇宙ベンチャー・ビゲローエアロスペースが開発した。ステーションで約二年にわたり宇宙飛行士が中に入るなどし、宇宙からの放射線を遮蔽(しゃへい)できるか、宇宙ごみに衝突しても壊れないかなどを試験する。
 こうした膨張型モジュールは、将来宇宙での巨大な居住空間建設を目指し開発が進む。地球から運び出す際は小さなスペースに折り畳み、宇宙で大きく広げることができるのが特長。BEAMは宇宙船に搭載時は三・六立方メートル程度だが、宇宙空間では四倍以上の十六立方メートルに膨らむ。素材は明らかにされていないが、ポリマー繊維などを使っているとみられる。
 ロケットの一段目が着陸したのは、発射地点から東へ約三百キロの大西洋上。地上に着陸させることには成功していたが、船に着陸させたのは初。機体を地上まで引き返させるのが難しい打ち上げの場合は、船への着陸が必要という。今回の成功により、機体の再利用実現にまた一歩近づいた。
 ドラゴン宇宙船の打ち上げは昨年六月の失敗から約九カ月ぶり。(2016年4月10日 東京新聞)』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201604/CK2016041002000134.html
 この技術的成果は画期的である。


 宇宙開発の歴史に残るだろう。それと同時に、これは軍事的にも大きな意味を持つ成果である。使い捨てではない大陸間弾道弾(ICBM)への道を拓くものだ。
 特に、ファルコンXが船に着陸して見せたのは、大きな意味を持つ。船に着陸できるなら、潜水艦にだって着陸できる筈だ。
 現在の潜水艦発射式ICBMは、当然使い捨てだが、これを再利用可能にできるであろう。
 即ち、潜水艦発射のICBM本体を何度も再利用して、弾頭だけ飛ばすことが可能になるかもしれないのである。
 そのようなICBMの再利用が一般的なものとして実現すれば、攻撃側が今より更に優位になると考えられる。反復攻撃力が増すからである。
 例えば、日本のようにMDシステムに頼る防御方法は、仮に迎撃能力が上がったとしても、有効性が低下することになる。理屈で考えると、何度も邀撃しているうちにミサイルを撃ち尽くして防御側が数的劣勢に陥るようになるからだ(今でさえ、多弾頭ミサイルにダミーを混ぜられるとコスト的に対抗できないのだ!)。
 従って、日本も大陸間弾道弾保有による核抑止力を形成すると共に、再利用型ロケットの研究開発に力を入れるべきであろう。

 
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