アメリカ人は金で動く


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 ノーベル賞受賞で沈黙を守っていたボブ・ディランが受賞に感謝の意を表明した。
ノーベル文学賞の選考委員会スウェーデン・アカデミーは28日、今年の文学賞授賞決定に沈黙していた米シンガー・ソングライターボブ・ディランさん(75)が賞を受け入れる意向を示したと発表した。
 ディランさんは「ノーベル文学賞を受賞したことを知り、言葉を失った。この栄誉に感謝する」と述べたという。
 12月10日にストックホルムで行われる授賞式への出席について、アカデミーは「まだわからない」と発表したが、ディランさんは28日付の英紙デーリー・テレグラフ(電子版)の単独インタビューに「もちろん。できることなら」と出席の意向を示した。受賞については「信じられない」「素晴らしいことだ。こんなことを夢見る人がいるか?」と述べた。
 沈黙を貫いていた理由について「今ここにいる」とだけ答えている。
 スウェーデン・アカデミーは今月13日、音楽家として初めてとなる文学賞の授賞決定を発表したが、アカデミー委員を務める同国の作家ペール・ウェストベリ氏は21日、ディランさんと連絡がついていないことを明かし、「無礼で傲慢だ。ノーベル賞を欲しくないのだろう。自分はもっと大物と思っているのかもしれない。あるいは反抗的なイメージのままでいたいのかもしれない」と批判していた。(2016.10.29 産経ニュース)』(http://www.sankei.com/world/news/161029/wor1610290009-n1.html
 沈黙していたのに何故突然、感謝を表明?


 私が思うに、それは多分、ノーベル委員会が沈黙し続ければ賞金無しも有り得ると述べたからだ(ボブ・ディランさん、沈黙続けるなら賞金なしも)。
 アメリカ人は権威には屈しないが、金の力には屈するのである。
 ノーベル委員会は、ボブ・ディランが賞金90万ドルを受け取るためには、授賞式以降6か月以内にノーベル賞に関して講演もしくはコンサートを行う必要があるとメディアに向けて表明した。
 ボブ・ディランにしてみれば、最初は「何もしなくても賞をくれるなら貰っておくか・・・」くらいの感じだったかも知れない。恐らく、それ以上、何も思わなかったので沈黙していた。面倒くさいと思ったのだろう。しかし、その後、賞金を渡す条件がノーベル委員会から示された。
 ノーベル賞の賞金など、ディランにとって、はした金程度かも知れない。しかし、欲が無い訳ではないだろう。金を出すと言われたのに、受け取らない手は無い。それでディランは、恐らく新しい仕事のオファーでも受けるような感覚で、ビジネス・ライクにノーベル委員会に答えて見せたのだと思う。
 アメリカ人なんて、そんなもんだよ。


 ディランのファンは怒るかも知れないが、結局、アメリカ人を動かす一番の力は金であるということ。これは大体のアメリカ人に言えることだ。
 あと、アメリカ人を動かす力は、もう一つある。それは神の力だ。
「金」と「神」って、水と油みたいなものじゃないか・・・と日本人なら不思議に思う筈だ。しかし、アメリカ人の中では、実は、それ程違わない。神は天国と地獄の鍵を握っている。だからアメリカ人は、功利主義的な感覚で神の言葉に従うのだ。誰しも地獄には行きたくない。天国に行きたいからね。
 なので同じ宗教であれば、アメリカ人と付き合いやすい。神を軸にして同じ価値観で話せるからだ。戦前、蒋介石はクリスチャンに改宗することで、まんまとアメリカ人の懐に入った(蒋介石、キリスト教の洗礼を受ける)。しかし違う宗教だと、今度は水と油になる。今のアメリカでイスラムの人達が排斥されているように。それから、昭和天皇人間宣言したとされたのも、アメリカ人の神への拘りが背景にあった。
 まあ結婚でもする以外は、改宗までする必要は無いと思うけど、アメリカ人と付き合う時は、彼らの価値観を良く知らねばならない。



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