ロシアの勝利は日本の対米自滅外交の成果


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 安倍首相とプーチン大統領の会談は、ロシア「勝利」に終わった。
安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領の首脳会談を巡り、ロシアの報道や専門家の発言からは16日、北方領土問題でロシアが譲らなかったのに日本からは経済協力を得たとして「ロシアの外交的勝利」に終わったとの満足感が漂った。
 大衆紙モスコフスキー・コムソモーレツは同日、「シンゾウ・アベの計画はうまくいかなかった」と書き出しから報じた。長時間の会談にもかかわらず、安倍首相が国民に示すことができた成果は北方領土での「共同経済活動だけ」と皮肉った。(2016年12月18日 日刊スポーツ)』(http://www.nikkansports.com/general/news/1753387.html
 ロシアは、日本に勝ったと喜んでいるようだ。


 日本側は軍事オプションを放棄しているから、正面から利害がぶつかれば、結果は当然こうなる(格下扱いされる日本)。その他の結果は有り得ないのだ。
 ただ私は、或いはプーチンが少し日本に譲歩する可能性もあるかも、とは思っていたのだ。それは、プーチンが中国を牽制するのに日本を使う場合のオプションだ。
 中国はロシアの同盟国とはいえ、中国のシベリアへの影響力増大をプーチンは懸念しており、それを牽制する目的で日本を利用する可能性があったのだ。しかし今回の日露会談で、プーチンが日本に全く譲歩しなかったので、プーチンは、もはや日本に影響力を直接使う必要性を全く感じていない、と私には理解できた。
 何故、プーチンは日本に対する興味を失ったか?
 それは、良く言われるがトランプが新大統領になるからだ。
 親露的なトランプにより米露関係が改善すれば、ロシアが直接に日本を使わなくても、アメリカを使えば中国を牽制できるのだ。
 その上プーチンから見れば、親しくするなら、核戦力を持つ中国の方が、軍事的にインポテンツな日本より遥かに頼りになる。あえて中国の気分を害する下手を打つ必要性は何も無いのだ。
 即ち、プーチンの描く世界像は、こうである。
 ロシア、中国、アメリカの三国の核戦力で世界をガッチリ管理する。そして、中国についてはアメリカに牽制させ、ロシアとアメリカは対立を演出しながらも、二大国で世界を動かす。かつてのヤルタ体制の再現を狙うのだ。
 ここでトランプのアメリカは、ロシアを使って欧州を牽制し、日本を中国に噛みつかせて中国を牽制する。即ち、プーチンとしては、アメリカに影響力が使えるなら、その属国である日本に直接影響力を行使する必要が全く無い。日本に何かさせたいなら、アメリカと話をすれば良いのだから。
 そしてここで、最近の日本外交、安倍外交の自滅性が明らかになるのである。


 安倍首相はアメリカに言われるまま、核の放棄と、外交問題解決の為の軍事力の不行使を何度も約束させられた。これらは明白にアメリカの罠であった(プルトニウム返却の意味を考えよ!)。にも拘らず、日本は喜んで、その罠に飛び込んで行ったのだ。
 日本の外交的自殺(ロシア、北方領土交渉を打ち切る)。
 ロシアが日本に全く譲歩しなかった真の理由は、そこにある。
 即ち、日本の意志は、全てアメリカによって決められる。アメリカが日本について生殺与奪の完全な権限を持っているからだ。
 そうとなれば、ロシアでなくても、世界各国は日本と外交する必要は何も無い。特にプーチンはトランプと仲良くなれば、日本はオマケで付いてくる。その状況で日本と外交する必要性は完全に無いのである。日本はアメリカの政策には影響できず、影響力はアメリカから日本への一方的従属関係だからだ(日米地位協定と北方領土問題、、、。)。
 では日本外務省が、嬉々としてこの対米特殊関係を強化し、属国関係の堅固な維持に励むのは何故か?、それは自分で面倒な外交をしなくて済むからだ。アメリカの言う事だけ聞けば良いなら楽ちんだ。役人は他に何もせず、偉そうにふんぞり返っているだけで済む。アメリカにだけ、媚へつらうテクニックを洗練させれば良いのである。
 今、日本外務省も、日本政府も、オスプレイの飛行制限すら全然させられないのは(オスプレイ通常飛行再開へ 1週間も経たぬうち…)、そういう理由だ。沖縄がいくら怒っても、日本からアメリカの意志を左右することなど、まるで出来ない仕掛けになっている。
 さて、属国日本の売国外交はいつまで続くのだろう?
 このまま行けば、日本人の力が絞り取られて、完全に無価値な滓になり果てるまで続く。
 日本外交は、もはや死んでいるのだ。



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