福島原発は救えたはず・・・原発問題は原発問題に非(あら)ず


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 浜岡原発に関し、静岡県知事は津波対策しても再稼働を認めないとしている。

菅直人前首相の要請で全面停止している中部電力浜岡原子力発電所静岡県御前崎市)について、川勝平太静岡県知事は、読売新聞の取材に「福島第一原発事故で(浜岡原発と同じ)沸騰水型は危ないというのが日本人の共通認識になった」として、中部電の津波対策が完了しても再稼働を認めない方針を初めて明言した。
 静岡県や地元4市は中部電と安全協定を結んでおり、知事が容認しなければ、再稼働は実現しない。
 中部電は東日本大震災後、高さ18メートルの防波壁の建設などを柱とする約1000億円の対策工事に着手。2012年末までに完成させる予定だが、川勝知事は、浜岡原発3、4号機が福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉、5号機がその改良型であることを問題視し、「津波対策ができても再稼働の話にはならない。事故を繰り返さないためにはパラダイム(思考の枠組み)を変えるしかない」と述べた。(2012年1月1日 YOMIURI ONLINE)』(http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20111231-567-OYT1T00583.html

 何と言うか・・・見識の無い、ダメ知事だと評論するしかない。
 何度も言われている事だが、福島原発は故障や操作ミスにより水素爆発した訳ではない。原発は震災の直前まで全く正常に稼働していた。その正常な原発が破壊された原因は巨大津波によるものだ。しかも、その津波を受けてさえ、原子炉本体は無事であった。
 では何故、福島原発が破壊されたかと言えば、津波により非常電源が喪失し、原子炉の冷却ができなくなったためである。即ち、原子炉本体の問題ではなく、根本は非常電源問題なのだ。
 それならば、考えなければいけないことは、原発をどうこうするかの問題ではなく、非常電源をどうするか・・・という問題でなければならないはずだ。
 もう一度言うが、巨大地震にも巨大津波にも、原子炉の本体構造物は破壊に耐えた。GE製の旧式であったにも関わらず、あれだけの災害に耐えたのだ。原子炉本体の強度的安全性は完全に証明されたと言っていい。そうとすれば、地震津波対策をした上で、更に原発をどうするか、などという議論の仕方は、ポイントのずれた完全に的外れな議論としか言えない。
 事故以後の原発関連の議論で不思議に思うのは、どうやれば電源喪失で冷却機能を失った原子炉を救えたのか、・・・そういう議論が殆ど無い事である。そこに意図的な世論誘導を感じる。
 福島第一原発にしても、後付けで考えれば、原発本体の冷却を回復させ、壊滅的な破壊を防ぐ方法はあった。
 例えば、電源喪失直後、迅速に国が大型ヘリで非常電源一式を複数台空輸していたら・・・。
 東電が昨年6月に公表した事故報告書では、電源車の確保について「自衛隊による高・低圧電源車の空輸を検討するも、重量オーバーにより自衛隊・米軍による空輸を断念」との記述がある(http://blog.goo.ne.jp/bongore789/e/50492c2d2ef8cc45368dc25866a1d519)。ところが、これがどうもウソくさい。確かに電源車にはトレーラー型の巨大な物もあるが、東電がプレスリリースしている移動電源車を見ても、2〜10トン程度の物だ(http://www.anaroguma.org/komake/fukushima/dic/word1.htm)。ところが自衛隊保有するCH−47ヘリコプターなら、11トンの物まで余裕で運搬できる(http://blogs.yahoo.co.jp/minahidetyan/23871931.html)。
 そして、2006年公表の九州電力の情報によれば、移動電源車の空輸に関し、陸上自衛隊西部方面隊との連携の下「ヘリコプターによる配電復旧車両の空輸技術の確立」を行った実績まであるのだ(http://blog.goo.ne.jp/minemi3280/e/717bf79b0877a53d36884d1a0d785780)。
[ヘリコプターによる配電復旧車両の空輸(*震災前に行われた訓練です)]

 津波で配電盤やバッテリーが水没したため、電源供給に時間を必要としたとの見方もある。だが、配電盤を通さず、原子炉冷却機に直結する方法もあり、そのために必要な電源車(http://aria.saiin.net/~flanker/hataraku/Truck/HiPS_01.htm)と原子炉に届くケーブルが現場にあれば良かった(http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1322023534/147)。他に、原子炉の状態を知る為の機器に電気を送る電源車もあれば尚良い。少なくとも、電源喪失から数時間くらいの内に、これらの電源車一式を空輸して福島第一原発に送り込み、原発の状態を知りつつ冷却を開始することができれば、ベントなどする必要もなく適切な対処が行えた。破局は防げた。
 原発問題は、電源問題でしかない。
 それなのに、恐らく事故対処に失敗した関係者の責任逃れの為に、問題の全てが「危険な原発を認めている事がそもそも悪い」と言う極端な論理にすり替えられて議論されてしまっている。この議論に騙されてはいけない。
 津波対策と緊急時の電源対策をしっかりすれば、当面、原発再稼働に大きな問題など何も無いのである。



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